腸内フローラ辞典

 

ワイセラ属の特徴と作用 

 

ワイセラ属(Weissella)は、1994年に桿菌のラクトバチルス属(Lactobacillus)の乳酸菌5種と球菌のリューコノストック属 (Leuconostoc)の乳酸菌1種が遺伝的系統解析によって独立したものです。
 
よって、ワイセラ属(Weissella)は桿菌と球菌が混在しています。
 
ワイセラ属乳酸菌W3株には、研究の結果ミュータンス菌のバイオフィルム形成を抑制して口腔内の疾病の予防することが解明されています。
 
特にワイセラ属の乳酸菌を5炭糖のキシロースと組み合わせると口腔内の疾病の予防または治療に有効であることが分かっています
 
近年、乳酸菌やビフィズス菌が腸内フローラのバランスを改善して整えることが知られています。
 
口腔内の健康の維持増進としてラクトバチルス属ロイテリ菌 (Lactobacillus reuteri)が知られています。
 
ラクトバチルス属ロイテリ菌には、う蝕や歯肉炎、歯周病などの口腔の様々なトラブルを予防する優れた乳酸菌です。
 
人を対象にした実験でも唾液中のミュータンス連鎖球菌の数を減少させた例が報告されています。
 
口腔の健康を維持するためにこれらの乳酸菌を、お菓子や清涼飲料水などに添加する研究がなされています。

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