腸内フローラ辞典 ラクトコッカス属

乳酸菌 ラクトコッカス属 (Lactococcus)

 

ラクトコッカス属の作用と特徴 

 

ラクトコッカス属はグラム陽性の球菌の一種で連鎖球菌または双球菌の仲間で、やや長めの球形の形状であるため桿菌と混同されることがあります。
 
1985年にスプレットコッカス属の乳酸(ラクティス)グループが独立した属です。
 
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれ、これらを原料とした発酵乳製品では「ラクティス」「クレモリス菌FC株」などがあります。
 
ラクトコッカス属は、代謝した糖を全て乳酸に変換するホモ乳酸菌に分類されています。
 
自然界に多く存在し、pH.(ペーハー)の変動や塩濃度の変動に強い耐性をもっている特徴があります。
 
ラクトコッカス属は、チーズやヨーグルトの発酵に使われている乳酸菌の一種で牛乳にも多く含まれています。
 
乳酸菌には、棒状と球状の2種類の形状が確認されていますがラクトコッカス属は球状の乳酸菌に分類されます。
 
商品化されている乳酸菌飲料として、キリンと小岩井農場の共同開発で病原性大腸菌o-157を排除した「プラズマ乳酸菌」は「ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株」という乳酸菌で強い免疫力向上機能があります。
 
「ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株」は、免疫機能全体の司令塔的な役割を担っているプラズマサイトイド樹状細胞(pCD)を活性化して、ウイルスやガン細胞の増殖を抑制する効果があるインターフェロンαやインターフェロンβ、インターフェロンγの3種の産生を同時に高める機能を持っていることが報告されています。
 
また、シワを防ぎ肌年齢を若く保つ作用がある物質のエクオールを生成する腸内細菌が15種類発見されています。
 
ラクトコッカス属その中の一つで「ラクトコッカス20-92株」は大塚製薬が発見し「エクエル」で製品化されています。
 
繊維芽細胞の働きを活性化してシワを防止すると考えられています。
 
この「ラクトコッカス20-92株」は、安全性の高い乳酸菌であり食品に利用できることで注目されています。
 
エクエル
 

菌種

食品種類

ラクティス チーズ、醗酵バター、乳酸菌飲料
20-92株 乳酸菌製剤

 

 

言葉解説

 

ホモ乳酸菌

 

ホモ乳酸発酵といって糖を代謝して乳酸だけを産生する乳酸菌のこと。

 

ヘテロ乳酸菌

 

ヘテロ乳酸発酵といって糖を代謝して乳酸菌以外の酢酸なども産生する乳酸菌のこと。

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