腸内フローラ辞典 ストレプトコッカス属(Streptococcus)

 
ストレプトコッカスの特徴と作用 
 
ストレプトコッカス属(Streptococcus)は、ホモ乳酸発酵のレンサ球菌(連鎖球菌)でグラム陽性球菌である真正細菌の総称です。
 
また、カタラーゼ陰性細菌で毒性のある肺炎球菌、溶連菌などがあります。
 
グラム陽性球菌のグループであるブドウ球菌との対比からレンサ球菌と名付けられています。
 
ストレプトコッカス属(Streptococcus)の「streptos」はギリシャ語で 曲げやすい、柔軟なを意味し、「coccus」は 球菌を意味しています・
 
ストレプトコッカス属の確立は早く1884年で、その後1984年にストレプトコッカス属の腸管グループが独立してエンテロコッカス属(Enterococcus)に、1986年には乳酸のグループが独立してラクトコッカス属(Lactococcus)と移管されています。
 
以上の分類があり、現在ストレプトコッカス属は病原性レンサ球菌(pyogenic hemolytic streptococci)、口腔レンサ球菌(oral streptococci)、嫌気性レンサ球菌(anaerobicstreptococci)、その他レンサ球菌(other streptococci)の4つに分類されています。
 
ストレプトコッカス属サーモフィラス菌(Streptococcusthermophilus)は、その他のレンサ球菌のグループに含まれ、ラクトバチルス属ブルガリカス菌(Lactobacillus delbrueckiisubspecies bulgaricus)とともにヨーグルトづくりのスターターとして重用されています。
 
近年バイオ技術が進歩して人の体に有効な菌種だけを分離精製して培養し医薬品やサプリメントなどに応用されています。

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