腸内フローラ辞典 ラクトフェリン

ラクトフエリン(lactoferrin)の特徴と働き

 

 

名称

ラクトフェリン(lactoferrin)
 
ラクト(乳の,乳酸の,ラクトースの, 乳糖の)
 
フェリン(鉄を吸着するタンパク質)

特徴と働き

 

ラクトフェリンは母乳でも初乳中に多く含まれ、新生児を細菌の感染症から守っていると考えられています。

 

また、ラクトフェリンは、血液や唾液などあらゆるところに存在して、さまざまな感染から私たちを守っています。

 

 
抗菌作用
 
ラクトフェリンは、強力な抗菌活性を持っています。悪玉菌は増殖するときには鉄が必要になりますが、ラクトフェリンは鉄を奪い去ることで悪玉菌の増殖を抑えます。
 
 
ビフィズス菌の増殖
 
幼児にラクトフェリンを摂取させると、善玉菌のビフィズス菌が増殖して、腸内フローラが改善されることが確認されています。

 

 
殺菌作用
 
また、ラクトフェリンには、ノロウイルスなどの病原菌の感染を防ぐとともに、発症した場合でも症状を緩和するとの調査結果があります。
 
 
抗がん作用
 
がんを発生させたマウスの実験で、ラクトフェリンを投与したマウスには発がんや腫瘍の転移を抑える作用が報告されています。
ラクトフェリンには、腫瘍細胞に自然死を誘導し血管の新生を阻害する作用があるため、腫瘍組織への栄養や酸素を遮断して腫瘍の拡大を防ぐ働きも確認されています。
 
 
メタボ予防
 
マウスにラクトフェリンを投与すると、肝臓の中性脂肪とコレステロールが減少することが解明されていて、臨床試験の結果、ラクトフェリンの投与により体重の減少と腹部内臓脂肪の減少が確認されています。
 

お勧め

ライオンの研究で、「ラクトフェリン」には、内臓脂肪の蓄積を減らしメタボリックシンドロームを予防改善する作用があることが、人の試験で示されています。

 

ラクトフェリンは熱や酸にも弱く、胃や胆のうの消化酵素によって分解されてしまいます。

 

腸に生菌の状態で届くように加工された、ライオンのラクトフェリンがおすすめです。

 

ライオンのラクトフェリンは、腸まで届くようにコーティング加工がされています。
 
機能性表示食品:ライオン ナイスリムエッセンス ラクトフェリン 93粒入(約31日分)
 

 

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