腸内フローラ辞典

痔の原因と予防、便を柔らかくすると便秘も解消

 

 痔の原因と予防、便を柔らかくすると便秘も解消

 

痔には、切れ痔、イボ痔、痔瘻(ジロウ)等の種類があります。
 
痔を患っている方は、国民病とも云われている花粉症の人口とほぼ同数の4000万人と云われています。
 
便秘の人口は、500万人ですが便秘になると痔にもなり易くなります。便秘と痔には相関関係があります。
 
痔を患っている方の多さに驚きてしまいますが、もともと腸は感覚の鈍い器官で自覚症状がない方も多いようです。

 

便が硬いといきみが強くなり痔になる

 

いきみが強いと肛門に圧力がかかり過ぎてうっ血症状となります。
 
普通のいきみで肛門にかかる圧力が8kgで、更に強いいきみでは8kg以上の圧力が肛門にかかることになります。
 
このいきみを繰り返せば、肛門の壁にダメージが強くなり痔になってしまいます。
 
いきみは、急激な血圧上昇を伴いますので、血管に負担を与えてしまい脳卒中の原因にもなります。

 

 

 

痔の予防と改善は、頑張らない排便

 

便意を感じてトイレに行けば、直腸に溜まっている便が出ますが、一回の排便で約8割程度の便が排出されます。腸内にある全ての便が排出される訳ではありません。
 
一度の排便の量は約120gで、この量の目安はバナナ一本半程度です。

 

便座に座って5秒以上いきまない

 

一度に長い時間いきむと圧力がかかり過ぎるため5秒程度で止めましょう。
その後再びいきみましょう。

 

便座に長く座らない

 

便座に座ると肛門が沈み、うっ血するため痔の原因になります。
 
一回のトイレ時間は3分以内を目安にしましょう。
 
特に、便座に座り本や新聞を読んだり、スマホに熱中したりすると痔になる可能性が高くなります。

 

残便感は勘違いも、偽りの便意に注意

 

まだ、便が残っている感覚がある時がありますが、直腸にイボ痔が出来ていると勘違いする事があります。
 
この時に更にいきめばイボ痔が大きくなり、悪循環に陥ります。
 
次の便意があるまで、便座から離れましょう。

 

痔と便秘に効果のある便を柔らかくする方法

 

一日1.2リットルの水をのむ

 

一度に飲むのではなく、こまめに摂取しましょう。特に朝の寝起きの一杯の水は、休んでいる胃腸の働きを活発するので効果があります。

 

繊維質豊富な粉寒天を炊飯器に入れる

 
ご飯を炊くときに白米に粉寒天を混ぜれば、食物繊維でもある粉寒天が便通を良くします。
 
粉寒天の量は、白米一合に対して2グラム程度です。米がモチモチになり一石二鳥です。

 

お腹のマッサージをする

 

お腹のマッサージをする

図のように時計回りに円を描くように指先でマッサージをしましょう。
 
また、へその下のツボ「大巨」の二箇所を指圧しましょう。
 
一日に二回、朝と夜に行いましょう。

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